園芸

園芸家としてのお話vol.1*北海道のタネ播き

園芸家

「園芸家」いい響きです。

自分の肩書きですが、去年までは園芸店経営者とか。

今はガーデンデザイナーズ協会に続していますから、ガーデンデザイナーとも。

庭作るから造園屋、でも自分は資格なしだし。

庭を管理するからガーデナーか。

これはイコロの森の工藤敏博先生がご自身の本をくださった時のサインです。

「敬愛する園芸家」

ものすごく嬉しかったです。

工藤先生から園芸家として認められたということなのか、と。

専門教育を全く受けていなく、どこで修行したわけでもなく、見様見真似で必要に迫られてきた結果が今なワケですが。

だからこの点に関してはすごいコンプレックス。

(話変わりますが、美大コンプレックスっていのもあるんですってね。専門教育受けていないデザイナーやアーティストのコンプレックス。私は反対の意味で美大出ているのに描けないというコンプレックスですが。)

だから大きな声で園芸家って、、胸張って言えなかったんです。

そんな私ですが。。

タネ播き

冬は何してるのーーー?が、この時期の多くの質問でした。

やってましたよ。かつての1月のハウス。

下の写真は2月15日。

暖かい育苗ハウスから、低温管理のハウスに移します。

このような方法はスタッフと私の試行錯誤、創意工夫により、だんだんと身についたものです。(作業はほとんどスタッフがしていました)

いかに良い苗を作るか。

播くタイミング、ポット上げのタイミング、適正なポットサイズ。

そして、、、スペーシング。

何せ、暖地とは違う環境のため、先生がいない。

科学的な理論をもとにやればいいのでしょうが、いまいちそういうのが苦手な私につき、植物の育ち具合と相談しながらの育苗でした。

上は3月初め。

下は3月末。

ノラナ・シューティングスター。

今見ても惚れ惚れする苗。

北海道の家庭のタネ播き1

外はまだ深い深い雪。

いったいこの雪はいつ溶けるのだろう。。。。

経験上、この量の雪が溶けるのはGW前くらいだと思います。

4月25日頃。

屋根の下や北側などは、5月のGW終わり頃。。。

でもこれはここ月形の話。

それ以外の地域は3月末か4月初めに溶けるのだと思います。

なぜ、雪どけを気にするのかというと。

雪解け日から、逆算してタ播きするのがいいと思いまして。

秋播きと春播き

暖地では一年草のタネ播きはこの二つのタイプに分かれます。

育苗におけるこの二つの最大の違いは、秋播き植物の育苗は低温で育てる、あるいは低温に当てるというのがすごく大事ってことなんです。

タネ播きして一週間くらいで発芽、その後本葉が出て1ヶ月くらいでポットあげ。

この時から徐々に低温に当てるのです(ハウスがない場合)

決して、直接冷たい風に当てることなく、、、ゆっくり順化。

ですが、、

家の中でタネ播きすると、どんなに日当たりの良い窓辺であっても、一方向からしか日が当たっていないので、残念ながらカイワレ大根になちゃうんです。。。。

ハウスでタネ播きしたものとは全く別物でが。

いい苗

売り物苗で、ダメダメはポットを降ったら根元クラクラのもの。

百合が原店長は苗に対してはめっちゃ厳しかったから、この試験に受からなければ、引き取ってくれない、、くらいでしたね。

鍛えられました。

ということで。

書けばキリがない私の経験ですが、少しずつアップしていきたいと思います。

何か質問があれば、お答えできることはいたしますね。

 

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